おいっす。

もう知らないヒトのほうが少ないと思うが、先程亡くなった「いかりや長介」氏の告別式の報道を観る。
後年はすっかり、「良い役者」になってしまったが、自分としてはズラをかぶったり、頭から水を被ったりしていた彼のほうが思い出深いかもしれない。
もっとも、そういった下地があったからこそ、役者として輝いたのだろうけれど。

とにかく、NHKの大河ドラマ「独眼竜正宗*1」での「鬼庭左月入道」役は良かった。

意外なことに『雨天にも関わらず、集まった熱心なファン』には、彼と同年代の世代のヒトが多かったようにみえた。
「全員集合!」放映当時、『食べ物を粗末にする』とか『暴力的』だとかいった批判を強くしていたのも、こういった世代の方々と思うが。

晩年の彼は、広い世代の人々に受け入れられたということだろうか。
ある意味、彼は自分自身の仇をとったのかもしれない。

雨のなか、彼が乗った霊柩車に向かって『おいっすー!』『次行ってみよー!』とかけられた掛け声が悲しく響き渡る。

*1:山岡荘八原作、ジェームス三木脚本のNHK大河ドラマの名作。渡辺謙をはじめとして、配役陣は全てが素晴らしい。