信州路より。

久々に週末を利用して信州へ小旅行。上田を中心に周り、宿は別所温泉へ。
実は新婚旅行時にも訪れた場所。そのとき二人とも気に入ってしまい、また訪れたいと思っていたのだが、思いがけず約三年後の再来訪。
きっかけは数カ月前に某メーリングリストにて、前回も立ち寄った上田市内の蕎麦屋「刀屋」の写真がUPされたのをみた際。どうしても再びここの蕎麦を食べたくなってしまった。
この日記にも写真を載せたが、これで「普通盛」なのだ。
ちなみに相方さんも「普通盛」に挑戦しようとしたのだが、店員さんに「中盛」を薦められる。実際、「普通盛」では自分でも食べきるのに精一杯だった;;
もちろん、味も絶品。特に歯ごたえが好み。池波正太郎氏もお気に入りだったという。
その池波正太郎氏の「真田太平記記念館」と舞台になった上田城も我々のお気に入りスポットだ。素晴らしい。
泊まった別所温泉の宿は大正ロマンの雰囲気が漂う老舗旅館。たまたま見つけたお得なプランで、通常ではまず体験できないであろう至高の時間を堪能する。
翌朝には美しい初雪が軽く積もり、さらに素敵な空間に花を添えた。
さらに、以前からどうしても一度は訪れたかった「無言館」にも立ち寄る。
戦争で若い命を散らした画学生達の残した作品群が、その名の通り無言で、かつ痛切に語りかけてくる。
絵を描くことを愛するものが、その自由を奪われることの恐ろしさに戦慄する。戦争は、かくも純粋な喜びすらも理不尽に奪うのか。
幸せに緩んだ自分の心に寒風と共に痛みが突き刺さった。